一見、自然に繁殖したかのような
川辺の彼岸花の群落でしたが、
近所の方々が球根を植え、
手入れされている所だそうです。
現代ではこの花は、ネズミ除けでも
飢饉の時の非常食でもなく、
「死人花」と呼ばれて嫌われたことを
知る人も少なくなり、その印象的な
赤色が美しいと称賛されています。
世の移り変わりを「さもありなん」と
興味深く感じつつも、身の回りの
多くのものが自分たちの生活から
遠く離れてゆき、単なる眼への刺激
という意味以外を失っていくことに、
どこか空虚な感じを受けたりします。